新年のご挨拶
諏訪綾子 TALISMAN in the woods @山梨県立美術館 in 2022/ Photo by Kae Ikeya

新年のご挨拶

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10年間を振り返って、思うこと

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明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願い致します。
2023年はリトル・トリーにとって変化の年。
10年間、活動の中心地としてきた道志村を一度離れ、当面、小菅村の活動へ集中することになります。

道志村では、バイオマスエネルギー、地域林業、移住支援、グリーンツーリズムなどに取り組むなかで、素晴らしい人々(村民、移住者)と出会い、信頼関係を育み、貴重な経験と時間を得てきました。自分が七転八倒している時、すぐに手を差し伸べ、一緒に課題を解決してくれた村民の方々、移住者、村外の仲間・友人のいかに多いことか。この関係性が自分にとって、道志村で得た最も貴重な財産です。

活動場所の主軸を小菅村に移すことは、語り尽くすことが出来ません。
まだまだやり残したことは多く、諦めきれないことは確か。
しかし、今年で森林経営計画の間伐も終了し、一区切りであることも確か。

10年を振り返って、自問自答を繰り返してきた日々。
リトル・トリーで目的としていることをどこまで達成できたのか?
自分の技能と能力を活かすことができたのか?
家族や友人と一緒に過ごす時間を大事にすることができたのか?
会社を適切に経営することはできたのか?
出来たこともあるし、出来ていないこともある。むしろ、出来ていないことの方が多いかもしれない。

辿り着いた答えは、一度、リセットし再起動する必要があるということ。
「人と自然を結び直す」という目的に即し、自分の持つ資源を活かしきることができる仕事に集中すること。
道志村で実施したかったことは、バイオマスエネルギー活用とそれを可能にする森林経営モデルの構築。満足はしていませんが、その取り組みは10年で一定の成果を得ることが出来ました。

今後は、その取り組みで得た経験をもとに、次のステージへ進みます。
同じく山梨県、小菅村が実践の舞台。バイオマスエネルギー、地域林業、森林空間利用、そして、コミュニティを育む。
目的は、山を相続する際に課題となっている、世代継承のミッシングリンクを結び直し、修復すること。そのためには、山に新しい価値を見出し、実装する必要があります。
村の子供たちが山で遊ぶことに楽しさを見出せる環境をつくりたい。それを自分達がバックアップできるようになること。
それが目的です。

道志村の方々から得た恩を、小菅村でエネルギーに変換して、次の世代に送るための枠を作っていきたい。恩を贈り、山を贈る。山が大切なギフトだったことを知ったら、世界が変化した。そんなことが出来たらいいなと思っています。

改めて、今年もよろしくお願い致します。

追伸
忙しさにかまけてなかなか出来ない情報発信。妹と一緒にインスタのリトル・トリーアカウントを立ち上げました。よければ、ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/littletree2016_openforest/

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