「招待状はひと束の杉の枝」森と都市を水とアートで循環する | 読むふるさとチョイス
山梨県の東南端にある道志村に拠点を持つ、フードアーティストの諏訪綾子さん。彼女が「フォレスター(森の人)」と呼ぶ林業を中心に森林や山での生活をする村の住人たちと『水源の森からマルシェ』という名のイベントをこの春開催した。水源の森を守るフォレスターたちが、その水を享受する都市からの参加者を迎えて歓待した。森からの招待状は、木々の枝葉で作るひと束のアートピース「タリスマン(お守り)」。アートは時に難解に見える。しかし言葉での理解・説明が難しい複雑な世界の価値を、言葉以外の形で理解・体験させてくれることこそがアートでもある。その時アーティストは世界の通訳者=媒介者であり、異質に見えるものや人を繋いで…