水源の森からマルシェ@東京 10月8日(日)

水源の森からマルシェ@東京 10月8日(日)

format_quote

東京ビエンナーレ2023にて、水源の森マルシェを開催。LONG TABLE製作、スツールづくりWS、トークセッションで関わらせ頂いています。ぜひ、お越しください。

5 min read

山梨県立美術館(2022年10月)、道志村(2023年3月)と開催してきた水源の森からマルシェが、10月8日に東京駅で開催です。
今回、リトル・トリーは、道志村の間伐材枝葉をアーティスト・諏訪綾子さんへ提供、会場に設営されるLONG TABLE(全長22m)の素材調達、製材加工を行わせて頂きました。また、開催日当日は、森のスツールづくりWS、トークセッションに参加します。
道志村で行ってきた活動の目標は、森林資源活用とその付加価値化。
今回、間伐した木材の一部を、枝葉から幹まで活用し、多くの方と共有できる機会となっています。
また、過去10年間で少しづつ増えてきた道志村の移住者達の仲間と一緒にマルシェを実施出来ることが何より嬉しい!。
ぜひ、会場へ遊びに来てください。

TOKYO ART FARM:「東京の食と農の未来」を五感で感じ、育てる祭典|東京ビエンナーレ2023|東京の地場に発する国際芸術祭
東京の地場に発する国際芸術祭

1.LONG TABLE

横浜の水源地、道志村谷相地区で2018年から実施してきた森林整備。搬出した間伐材の利用は、トラックが入れないなどの理由で薪以外の活用が困難でしたが、今回、LONG TABLEの素材として活用されました。
搬出した木材がテーブルになるのは初めてのことです。

製材は道志村にある池谷木工で実施しました。池谷木工は道志村に残る唯一の製材所で、社長の叔晴さんと一緒に相談しながら加工を進めました。間伐は基本的に細い木を伐採するため、広い天板を取ることが出来ません。しかし、設計側からするとなるべく広いものが欲しい。そこで、現場にある木材の直径と、製材後の歩留まり(加工により端材となる部分)を想定して、なるべく広いものが取れるように調整を行いました。

設計を担当されたSpicy Architectsの山本稜さん、東京理科大学理工学部建築学科西田司研究室の皆さんとともに、木材を無駄なく加工するデザインを模索し、端材の発生を極力少なくする部材デザイン(本来は背板としてカットされる幹の表面箇所を、あえて残す)を施すことで、完成したテーブルが東京駅に出現します。

10月1日(日)は、会場にて部材をワークショップ形式で組み立て、テーブルを完成させます。

2.タリスマンを受け取るリチュアル

今回のタリスマンの枝葉は、道志村・板橋地区の間伐で発生したものを、綾子さんへギフトとして提供させて頂いています。
今週末、綾子さんのアトリエにマルシェ出展者が集まり、タリスマン製作が行われる予定です。完成したタリスマンは10月8日に会場で展示され、17時からタリスマンを受け取るリチュアルが開催されます。
自分から綾子さんへ、綾子さんから参加者の皆さんへとギフトの連鎖が生まれ、タリスマンが枯れた頃には、タリスマンと一緒に道志村を訪問して頂き、山へ返すことで、循環の輪が閉じることになります。
今年のビエンナーレのテーマは、「リンケージ つながりをつくる」。
村と都市のリンケージが、タリスマンによって媒介される様子は感動的です。

3.水源の森からヒノキのスツールづくりワークショップ

道志村はスギの面積が多く、ヒノキは少ないため、搬出されたヒノキはとても貴重です。そのヒノキを用いて、細い材を有効利用するために、スツールづくりのWSを行います。
ぜひ、ご参画ください。

🌿主催:リトル・トリー 大野航輔
🌿開催時間:10月8日(日)13:00~14:30
🌿会場:東京駅グランルーフ2F
🌿定員10人(達し次第 締め切り) 年齢制限なし
🌿参加料金 :¥3000_当日現金にてお支払い
🌿参加方法:事前申込はGoogleフォームから
 https://x.gd/wdfbT

○今回のスツールは、八角形になり、持ち運びしやすいロープが付属します。このロープは間伐材を搬出(山から運び出す)するために利用したスタティックロープで、新しいものに交換したことで使われなくなったものを再利用しています。
○ナイフ等は使わず、ハンマーで脚の部材を入れる作業や、やすりがけを行い、完成となります。
○子供でも体験できる作業となりますので、ぜひ、家族みんなでご参加ください。

4.トークセッション「都市と水源の循環する未来」

オーガナイザー・近藤さん、フードクリエイション・綾子さん、Forest Tribes・辻さんと、18時からトークセッションを行います。
辻さんは、都留市の地域おこし協力隊OBで、協力隊活動時は、南都留森林組合に所属されていた方。現在は、「Forest Tribes」、「つるのもり」などのリーダーとして活躍されています。クロモジの精油製作に取り組んでいたので、綾子さんに紹介したのが昨年のことだったか。今回発表される、QINO SODAの山梨バージョンでも辻さんの手がける精油が活用されています。