大野 航輔 Kosuke Ohno
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1978年、横浜市出身。早稲田大学教育学部英語英文科、立教大学大学院比較文明学科修士課程修了。
大学時代の研究対象は、近代におけるネイティブ・アメリカンの文化変遷。早稲田大学探検部に所属し、遠征ではモンゴル・フグスブル湖からロシア・バイカル湖への約1,000km区間をカヤックで操行。その他、ニューメキシコ、アリゾナ、サウスダコタ等のネイティブアメリカン居留地を対象にMTBによる単独ツーリングを行う。大学院では、高校時代からの目標であったラコタ族研究者、立教大学阿部珠理教授を師事する。
2004年、木質バイオマスエネルギーコンサルティング企業、株式会社森のエネルギー研究所へ入社。長野県朝日村、新潟県佐渡市、滋賀県高島町、千葉県山武市、東京都檜原村、埼玉県秩父市、鳥取県日南町、山梨県道志村等の木質バイオマスエネルギー利用調査、二酸化炭素削減手法調査や林野庁・木質バイオマスボイラー導入指針の作成に係る。
2009年~2011年、東京農業大学を中心として発足した山村再生支援センターへ出向し、国内クレジット担当、木材安定供給担当を担う。
また、バイオマスエネルギー先進地であるオーストリアへ渡航し、研修・国際会議への参加、調査活動、ツアーコーディネート等を実施。
2010年 International Biomass Trading Seminar （オーストリア、リンツ）参加。
2012年 World Sustainable Energy Days 2012（オーストリア、ウェルズ）におけるWSED NEXT（若手リサーチャー向け国際会議にて、東日本大震災発生時に岩手県大槌町吉里吉里で実施した薪ボイラーによる入浴施設整備の活動事例発表。
2013年 European Bioenergy Conference 2013（ベルギー、ブリュッセル）参加。
2013年、道志の湯薪ボイラー導入、木の駅どうしの設立に伴い、道志村地域おこし協力隊へ転職。薪ボイラー導入後の経済性分析、木の駅運営効率化や、小規模搬出システムを軸とする小規模林業の実践を行い、2016年に株式会社リトル・トリーを設立。
バイオマスエネルギーコンサルティング（小菅の湯薪ボイラー導入:2021年等）、森林経営計画の策定・実施、企業の森コーディネート（道志村×株式会社プロネクサス）、Doshi Deer TrailによるMTBトレイル整備と小規模林業を一体化した森林空間利用の促進、どうしの薪Loki製造・販売、道志村移住支援センターDo-Shift!（2021年度まで）等の取り組みを行い、
2021年から小菅村地域林政アドバイザー、地域新電力つるエネルギー取締役に就任。登山道法研究会へ所属し、事務局補佐を務める。NPO持続可能な郡内地域づくり研究会に所属し、都留市平栗の築150年古民家一棟貸「羽休めの里」運営を開始する。
2023年、公益財団法人全国山の日協議会へ事業委員として加入。
2024年、小菅の湯・薪ボイラーに関わる取り組みが、新エネ大賞「新エネルギー財団長官賞」、脱炭素チャレンジカップ「奨励賞」を受賞。
現在、小菅村にて、現在の山林所有者と未来の山主である「村のこども」をつなぐ媒介となる「楽しい人工林」の創出に向け、森林を活用したMTBトレイルの整備、パプリックトレイルの創出、官民協働による登山道整備体制の構築、森林の観光資源化、教育資源化を行う「OPEN FOREST」スキームの構築に取り組んでいる。
■ 森林・自然管理 / 林業技術
• 森林経営計画の策定・運用
• 間伐・更新施業の設計と実践
• 森林資源の評価（立木調査・材積推計）
• 森林空間の多機能活用（観光・教育・MTB）
• 未利用材の収集体制構築
• 林業事業体の運営支援（経営計画作成含む）
■ 木質バイオマス / 再生可能エネルギー
• 木質バイオマスボイラー導入計画
• エネルギー利用システムの設計・評価
• 国内外（日本・オーストリア）の導入ケーススタディ
• 熱需要分析・燃料供給計画
• エネルギー事業における制度設計・事業化支援
■ 地域開発 / 地域活性化
• 地域おこし協力隊としての地域戦略構築
• 移住支援センター運営（自治体委託）
• 地域資源を活かした産業創出（薪製品、水源保全、観光など）
■ 観光・アクティビティ開発
• MTBトレイル設計（ルート計画、造成、安全管理）
• 沢登り × MTB 組み合わせツアー開発・運営
• 自然体験型ツアーの企画・ガイド
• トレイル利用と自然保全の両立設計
■ 不動産 / 建築・リノベーション
• 古民家（築150年）の再生プロジェクト企画・運営
• 農山村の空き家活用モデル構築
■ 経営・事業開発
• ローカルビジネスの創業・運営（Little-Tree）
• 多角的事業モデル構築（薪生産・観光・林業・移住政策）
• 財務管理、事業計画策定
• 行政・民間連携の事業スキーム構築
■ 教育・研究
• ネイティブ・アメリカン文化変容研究
• バイオマスエネルギーの人材育成プログラム
• 森林・地域づくりに関する研修・講座設計
• 大学・自治体・企業の研修受け入れ
ソフトスキル（Soft Skills）
■ リーダーシップ
• 地域事業の立ち上げ（複数プロジェクト）
• 事業体・自治体・NPO・住民との協働調整
• 複数分野（林業・観光・エネルギー・移住）にまたがる統合リーダーシップ
■ プロジェクトマネジメント
• 長期森林経営計画のロードマップ管理
• ボイラー導入、トレイル造成、古民家再生などの複合プロジェクトを主導
• 予算管理、チーム編成、進捗管理
• 地域ステークホルダー（行政・民間・住民）を巻き込むプロセス設計
■ コミュニティビルディング
• 村民・移住者・企業・行政をつなぐコミュニティ形成
• OPEN FOREST の協働参加型モデル構築
• 利害の異なる複数主体を調整し合意形成する能力
■ マルチステークホルダー調整
• 自治体（道志村・小菅村・都留市）、民間企業、地域住民との連携
• 異分野（林業・観光・エネルギー）の関係者をまとめる調整力
• 公共性の高いプロジェクトにおける合意形成
■ 文化・社会理解力
• ネイティブ・アメリカン文化研究 → 異文化理解
• 山村の生活文化や地域特性を踏まえた実践
• 国際比較（オーストリアのバイオマス、北欧との比較モデル）
■ 課題発見力 / 戦略構築力
• 過疎地域・森林荒廃・資源未利用の構造的課題分析
• 現場データと地域特性を踏まえた事業戦略立案
• 既存制度に依存しない新モデル（薪ボイラー、MTB、OPEN FOREST）の創造
■ コミュニケーション / プレゼンテーション
• 大学・企業・行政向け講義・プレゼン多数
• 専門領域を一般向けに翻訳し、伝える能力
• 関係者ヒアリング・現地案内・ワークショップ運営
■ 創造性 / デザイン思考
• 山林 × 観光 × 教育 × エネルギーの掛け合わせによる新規事業創出
• 空間デザイン（トレイル・古民家・森林利用）
• 新しい森林利用価値（OPEN FORESTモデル）の考案
■ 問題解決力
• 自治体の制度・予算制約下での実装
• 未利用材供給体制をゼロから構築
• 自然条件や地形制約に応じた現場改善
• 運営困難施設（温泉、空き家）の再生