
神社巡り~笹久根
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久保から笹久根トンネルを抜け、右側の森の奥にこの小さな祠があります
神職になってお祭りにお声がけ頂いた集落の一つです。10世帯ほどの小さな集落ですが、活気があります。
井戸沢という沢沿いに道がありそこを登っていきます。途中丸木橋があります。ここも一人ではちょっと来るのが怖いかもしれません。
この神社には社殿がありません。かつて小さな祠があったそうですが、木製で朽ちたそうです。何もないのも寂しかったようで、何十年も前に石の祠を担ぎあげたとのことですが、設置しやすい場所に設けたので、実際にお祈りする場所とは異なります。
祠のある所から上に上がる道がついており、人がようやく二人立てる場所があります。そこで神職と自治会長が祈願します。祝詞は沢に向かって奏上します。沢の先の森の中に神様が確かにいらっしゃいます。水、木、土、光(太陽)という自然こそ神様そのものと感じさせられます。

「道志七里」によれば、小篠神社という名で、御祭神は健御名方命(タケノミナカタノミコト)です。諏訪大社と同じ御祭神で、とても力の強い神様です。
ところが、集落の皆様はここを荒沢不動と言っており、小篠神社という名は聞いたことが無いとのこと。おそらく明治時代の神仏分離によって、神社となったのですが、それは有識者のみで決めたようです。
私も初めてお祭りにお声がけ頂いた時は小篠神社と呼んでおりましたが、集落の方が承知していない名称を言い続ける訳にもいかないので、今は荒沢不動、もしくはお不動様と言っています。